現在の仕事内容
去年((2004年)6月から外資系自動車部品サプライヤーに勤務し開発プロジェクトに参加しています。主な業務は定期的に行われる海外チームとの電話会議の通訳と技術資料等の翻訳です。業務をスタートしてからしばらくは内容がつかめず無我夢中の毎日でした。開発プログラムは今回が初めてではありませんでしたが現在の業務ほど深く技術に関わることはありませんでした。また自動車業界での通訳経験もありましたが実物を見ながらの通訳がほとんどでした。これに対して現在の業務は物がない状態でしかも電話での通訳です。内容は技術的なことが多い上、日本人のメンバーと海外のエンジニアが延々と議論する時はウィスパリングでの通訳を求められます。最初の頃は集中力が続かず途中で通訳が途切れてしまうこともしばしばでした。翻訳に関しても部品名等が略語で書かれている上、日英の場合、日本語の文章によく見られることなのですが主語が抜けていたり曖昧な表現が多かったりで、背景知識が無いと内容把握が難しく情けないことですが日本語なのに理解できないという状態でした。しかも情報が細切れにしか入ってこず、自分から積極的に情報収集に動く余裕も無かったので四苦八苦の毎日でした。また海外と日本チームで異なる部品名を使用している場合が多く部品位置の説明にも手間取りました。特に通訳者として難しいと感じたのは、
“図面上の概念をいかに相手に正確に伝えるか”という点です。その上会議のメンバーはその分野の専門家ばかりです。特に日本側のメンバーは主語を抜いて話すことはもちろん省略語を頻繁に使用しますが、“多分この件を指しているのだろう…”と自分の推測で訳してしまうと間違った情報が相手側に伝わりとんでもないことになります。設計に関わる事柄は正確に伝えることが第一なので曖昧な点、疑問点がある場合は必ず確認が必要です。口頭での説明だけで海外へ送る資料を作成するよう求められることもありますので時間がある限り図面を見、参考資料、技術資料を何度も読んで検討、資料に載っていて使えそうな用語は書き留めて例文付き単語リストを作成、時には自分で図を書き内容の理解に努める、不明な点はリサーチ、それでも解決しない場合直接エンジニアに確認するなどの対策を取っています。日ごろから知識の蓄積に努めることが大切だと痛感しています。このように試行錯誤の日々ですが最近になりプログラムの全体像が見え以前より内容がわかるようになり会議の流れが徐々に掴めてきた気がします。 |